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x86 および SPARC プラットフォームでの、同一ハードディスクへの Solaris OS の複数バージョンのインストール
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x86 および SPARC プラットフォームでの、同一ハードディスクへの Solaris OS の複数バージョンのインストール

William Xue、2007 年 10 月

多くの場合、Solaris の開発者とテスト担当者は、Solaris OS の異なるバージョンをインストールして作業する必要がありますが、各バージョンの Solaris OS をインストールするために、別々のマシンを十分に用意できるとは限りません。しかし、Solaris の複数のバージョンを 1 台のハードディスクにインストールして、リソースを節約することができます。

ここでは、複数のバージョンの Solaris OS を同一のディスクにインストールする方法を紹介します。ここで紹介する例では、Solaris 9、Solaris 10、および Solaris Nevada (または Solaris Developer Express Edition/SXDE) の 3 つの Solaris のバージョンをインストールします。

実際に、ここでの説明と同じ方法を使用して、バージョンが同じでビルドの異なる Solaris (たとえば、Nevada Build 55、66、および 73) をインストールしたり、同じバージョンの Solaris のツリーのコピーを同一のディスクにインストールすることもできます。

スライスの区分化と Solaris 9 OS のインストール

1. インストール DVD/CD を使用してマシンを起動し、Solaris 9 のインストールを開始します。

  • SPARC プラットフォームの場合、Stop-A を押して OK モードに入り、boot cdrom と入力します。
  • x86 プラットフォームの場合、「Solaris Express installation」を選択します (特に、Solaris Nevada Build 70 以降)。

「Interactive Installation」を選択します。

インストール中に、Auto または Manual Layout を選択する画面で、「Manual Layout」を選択し、「Edit」を選択します。

たとえば、SPARC プラットフォーム上で 80G バイトのディスクで次のレイアウトを使用しているスライスを区分化します。

  • c0t0d0s0 -- 25G バイト / (Solaris 9 OS に使用)
  • c0t0d0s1 -- 2G バイト (スワップ)
  • c0t0d0s2
  • c0t0d0s3 -- 20G バイト (Solaris 10 OS用)
  • c0t0d0s4 -- 20G バイト (Nevada 用)
  • c0t0d0s5
  • c0t0d0s6
  • c0t0d0s7 -- 10G バイト/sharedspace

: SPARC プラットフォームでは、スライス名は cXtXdXsX となります。x86 プラットフォームでは、スライス名は cXdXsX となります。

5. 多少の時間を節約するために、あとでインストールする予定のパーティションに名前をつけることができます。たとえば、Solaris 10 OS に使用するパーティションには、「/S10」などの名前を使用します。

Solaris 10 OS のインストール

1. Solaris Express インストール用の DVD/CD から起動します。

「Interactive Installation」を選択します。

ディスクを選択する画面で、Solaris 9 OS をインストールした際と同じハードディスクを選択します。

「Preserve Data」画面で「Preserve」を選択します。

5. スライス c0t0d0s0 のルート (/) の名前を /S9 に変更し、スライス c0t0d0s0 を保持するように選択します (これにより、スライス 0 の Solaris 9 インストールは上書きされません)。

: スワップスライスも保持できます (手順 7 を参照)。ただし、3 つ以上の Solaris をインストールする場合は、スワップスライスを保持しないでください。これにより、複数のバージョンの Solaris で 1 つのスワップ領域を共有できます。

6. 操作を続行し、「Manual Layout」を選択してカスタマイズを行います。

7. Solaris 9 OS インストール処理中に、スライス 3 (c0t0d0s3) を Solaris 10 OS 用に分割しています。前と同じサイズ (2G バイト) を使用して、スワップ領域をもう一度指定します。

: 手順 4 でスワップスライスを保持した場合は、同じサイズを使用する必要はありません。ただし、同じサイズを使用することで、複数のバージョンの Solaris OS でスワップディスクを共有することができます。

8. カスタマイズ画面で、スライス 3 を最初に区分化したときに指定した同じサイズ (20G バイト) を使用して、スライス 3 のルート (/) を指定します。

9. スライス 7 を最初に区分化したときに指定した同じサイズ (10G バイト) を使用して、スライス 7 (c0t0d0s7) の /sharedspace を定義します。これにより、Solaris 10 OS を起動して /sharedspace にファイルを書き込み、Solaris 9 OS に再起動して、ファイルが同じディレクトリにあることを確認できます。

10. Solaris 10 OS のインストールを完了します。

Solaris Nevada のインストール

1. Solaris 10 OS のインストールと同様に、ディスクレイアウトをカスタマイズします。ただし今回は、スライス 0 (Solaris 9 OS 用) とスライス 3 (Solaris 10 OS 用) を保持する必要があります。したがって、スライス c0t0d0s0 のルート (/) の名前を /S9 に、スライス 3 (c0t0d0s3) のルートの名前を /S10 に変更し、操作を続けます。

2. 前と同じサイズ (2G バイト) を使用して、スワップ領域を指定します。

3. 前と同じサイズ (20G バイト) を使用して、スライス 4 (c0t0d0s4) のルートを指定します。

4. スライス 7 を最初に区分化したときに指定した同じサイズ (10G バイト) を使用して、スライス 7 (c0t0d0s7) の /sharedspace を定義します。

各 Solaris バージョンの起動エイリアスの作成

1. 各 Solaris バージョンの起動エイリアスを作成します。x86 プラットフォームでは GRUB を使用します。SPARC プラットフォームでは、OpenBoot PROM (OBP) モードを使用できます。

x86 プラットフォーム の場合

a. 最も新しい Solaris OS (この例では、Solaris Nevada) を使用して、システムを起動します。

b. ルートとしてログインします。

c. 次の例に示すように、各 /boot/grub/menu.lst に、必要に応じて title のエントリを追加します。

title Solaris 9
       root (hd0,0, a)
       kernel$ /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix
       module$ /platform/i86pc/$ISADIR/boot_archive
title Solaris 10
       root (hd0,0, d)
       kernel$ /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix
       module$ /platform/i86pc/$ISADIR/boot_archive

d. 再起動して、GRUB で Solaris のバージョンを選択します。

SPARC プラットフォームの場合

a. マシンを起動し、Stop-A を押して OBP モードに入ります。

b. すべてのデバイスを表示します。

OK>show-disks

c. 起動ディスクを選択します。

d. 起動スライスのエイリアスを作成します。

OK>nvalias  s9  ^ydevicepath/disk@0,0,a
OK>nvalias  s10  ^ydevicepath/disk@0,0,d
OK>nvalias  Nevada  ^ydevicepath/disk@0,0,e

: ^y は、Ctrl キーを押しながら y キーを押すことを表します。この操作で、ディスクデバイスのパスが表示されます。

たとえば、筆者のマシンでは次のようになっています。

OK>nvalias  s9  /pci@1e,600000/ide@d/disk@0,0,a
OK>nvalias  s10  /pci@1e,600000/ide@d/disk@0,0,d
OK>nvalias  Nevada  /pci@1e,600000/ide@d/disk@0,0,e

e. 起動環境変数を設定します。

OK>setenv boot-device  s9  s10  Nevada  net
OK>setenv diag-device  s9  s10  Nevada  net

f. システムを起動します。

g. 次のいずれかのコマンドを入力して、起動する Solaris OS を選択します。

OK>boot s9

または

OK>boot s10

または

OK>boot nevada

: 起動デバイスエイリアスは、大文字と小文字を区別しませんが、大文字を小文字と見なします。boot コマンドの後には、小文字を使ってエイリアスを入力する必要があります。たとえば、次のエイリアスを作成する場合を考えます。

OK>nvalias  S10_U4  /pci@1e,600000/ide@d/disk@0,0,d

この場合、次のようにシステムを起動する必要があります。

OK>boot  s10_u4

詳細情報

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