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Solaris Container Manager のゾーン機能の強化

Raghuraman Sesharaman, 2007 年 10 月

この文書では、Solaris Container Manager で新たに強化されたゾーン機能について説明しています。ゾーンウィザードに含まれる、新たに強化されたゾーンの機能についてのみ説明することを目的としているため、ゾーンウィザード全体についての説明は提供されていません。


Solaris Container Manager のゾーン機能の強化

この文書は、組織内でこの製品を使用または使用を計画している IT マネージャー、システム管理者、および設計者を対象としています。読者は、ソフトウェアのインストール、セットアップ、および使用についての知識を持っていることが前提となります。

Solaris Container Manager は、Sun Management Center 4.0 ソフトウェアに統合された機能の一部で、Sun Management Center のアドオン製品として提供されます。Solaris Container Manager は、ブラウザベースのコンソールでソフトウェアのコンテナを管理し、リソースの使用率を最大化してデータセンターの生産性を向上させる手助けをします。

Solaris Container Manager ソフトウェアは、 Solaris 8、Solaris 9、および Solaris 10 オペレーティングシステムで実行されている既存のリソース管理ユーティリティーを組織化します。このリリースでは、追加の機能強化とともに、Solaris Container Manager 3.6 および 3.6.1 からの変更も集約されています。

Solaris Container Manager ソフトウェアは、それぞれのソフトウェアアプリケーションが使用するリソース管理を制御する機能を提供します。この制御機能は、特にデータセンターのサーバー統合を行う際に便利です。サーバー統合には、次のようなメリットがあります。

  • サーバーで実行できるアプリケーション数を最大化し、コンピュータのリソースを無駄にしない

  • データセンター内のサーバー数を削減し、管理を簡素化する

コンテナ管理機能には、Sun Management Center 4.0 の Web コンソールからアクセスできます。


ゾーンの機能強化

Solaris Container Manager は、Solaris 10 8/07 に実装されている追加のゾーン管理機能を備えています。

機能の内容については次の項で説明しています。

「新規ゾーン」ウィザードを開く

  1. Sun Management Center のメインウィンドウの左側の区画で、「Solaris コンテナを管理」を選択します。
  2. (省略可能)「ホストのルート」をクリックします。
  3. (省略可能) グループ名をクリックします。
  4. ホスト名を選択します。
  5. 「ゾーン」タブをクリックします。
  6. 「新規ゾーン」ボタンをクリックします。

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。ウィザードの各手順についてのヘルプテキストを表示するには、ウィザードの区画内にある「ヘルプ」タブをクリックします。


ブランドゾーンの管理

Solaris オペレーティングシステムにあるブランドゾーンは、Solaris ゾーンの単純な拡張です。ブランドゾーン (BrandZ) フレームワークは、Solaris ゾーンインフラストラクチャーを拡張します。ブランドゾーン (BrandZ) フレームワークを使用すると、アプリケーションの実行に使用するネイティブ以外のオペレーティング環境を含む非大域ゾーンを作成することが可能になります。ブランド管理は、すべて現在のゾーン構造への拡張を通じて実行されます。

ブランドゾーンの詳細については、『System Administration Guide: Solaris Containers-Resource Management and Solaris Zones』のパート III「Branded Zones」を参照してください。

ブランドゾーンを作成する

  1. 「新規ゾーン」ウィザードに移動します

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。

  2. 「ゾーン作成の属性を指定します」の手順までウィザードを進めます。
    図 1 ブランドゾーン画面
    Figure 1: Solaris Container Manager のブランドゾーン画面
  3. 「ゾーンブランド」ドロップダウンリストから、lx を選択します。

    ブランドゾーンの値 lx は、 x64 システム版の Solaris 10 8/07 の場合にのみ使用できます。

    ゾーンブランドは、ゾーンのインストールおよび起動時に実行されるスクリプトを特定し、アプリケーションの起動時に正しいアプリケーションタイプを識別します。ゾーンブランドの値は次のとおりです。

    • 「native」 - 親ホストと同じオペレーティング環境のゾーンの場合。

    • 「lx」 - Linux 環境を含むゾーンの場合。

  4. イメージのパスとインストールの引数を入力し、「次へ」をクリックします。
  5. システム構成ファイルを指定します。

    このファイルは、ゾーン管理に必要な属性を提供するために必要です。このファイルを作成し、その場所をここで指定してください。


ゾーンへの専用 CPU の割り当て

ゾーンに、専用 CPU を直接割り当てることができます。ゾーンで、特定の CPU 数、または CPU の範囲が必要な場合は、システムは SUNWtmp_zonename という名前で一時的なリソースプールを作成します。一時的なリソースプールはこれらの CPU をゾーンに割り当てます。ゾーンが停止したとき、リソースプールはこれらの CPU を解放します。

ゾーンに専用 CPU を割り当てる

ゾーンへの専用 CPU の割り当ては、Solaris 10 8/07 でのみ実行できます。

  1. 「新規ゾーン」ウィザードに移動します

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。

  2. 「リソースプールを選択します」の手順までウィザードを進めます。
  3. 「専用 CPU 割り当て」の「有効」チェックボックスを選択します。
  4. 「CPU 数または範囲」フィールドに CPU 数または範囲を入力します。

    たとえば、「3」または「1-5」のように入力します。

    図 2 専用 CPU 割り当て画面
    Figure 2: Solaris Container Manager の専用 CPU 割り当て画面

ゾーンへの CPU シェア数の割り当て

ゾーンに CPU シェア数を割り当てることができます。

ゾーンに CPU シェア数を割り当てる

次の 2 種類のゾーンレベルのスケジューラがあります。

  • 公平配分スケジューラ - 重要度をもとに、使用可能な CPU リソースのワークロード間の割り当てを制御します。この重要度は、それぞれのワークロードに割り当てる CPU リソースのシェア数で表されます。

  • タイムシェアスケジューラ - 優先順位に基づいて CPU 時間を割り当て、使用可能な CPU へのアクセスを、すべてのプロセスに比較的等しく提供するようにします。CPU 割り当てが必要でない場合に使用してください。

スケジューラについての詳細は、『System Administration Guide: Solaris Containers-Resource Management and Solaris Zones』を参照してください。

注 - ゾーンに CPU シェア数を割り当てることができるのは、スケジューラのタイプとして「公平配分スケジューラ」を選択した場合のみです。

  1. 「新規ゾーン」ウィザードに移動します

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。

  2. 「CPU シェア数の属性を指定します」の手順までウィザードを進めます。
  3. 「CPU シェア数」フィールドに CPU シェア数を入力します。
    図 3 CPU シェア数割り当て画面
    Figure 3: Solaris Container Manager のCPU シェア数割り当て画面

ゾーンの CPU シェア数を変更する

大域ゾーンの CPU シェア数は変更できません。

  1. Sun Management Center のメインウィンドウの左側の区画で、「Solaris コンテナを管理」を選択します。
  2. (省略可能)「ホストのルート」をクリックします。
  3. (省略可能) グループ名をクリックします。
  4. ホスト名をクリックします。
  5. リソースプール名をクリックします。
  6. ゾーン名をクリックします。
  7. 「プロパティー」タブをクリックします。
  8. 「CPU シェア数」フィールドに新しい整数値を入力します。
  9. 「保存」ボタンをクリックします。

ゾーンへのメモリーの割り当て

ゾーンにメモリー量を割り当てることができます。

ゾーンには次のようなメモリー割り当てを行えます。

表 1 ゾーンへのメモリー割り当てのタイプ
メモリーのタイプ
説明
物理メモリー
物理メモリーの割り当て量 (M バイト単位)
最大スワップ
スワップ領域に使用可能なメモリー量 (M バイト単位)
ロックメモリー
ロックメモリー量 (M バイト単位)
共有メモリー
共有メモリー量 (M バイト単位)

ゾーンにメモリーを割り当てる

ゾーンを作成するときにメモリーを割り当てることができます。

  1. 「新規ゾーン」ウィザードに移動します

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。

  2. 「メモリー構成を指定します」の手順までウィザードを進めます。
  3. このゾーンのメモリー要件を指定します。
    1. 「物理メモリー」フィールドに、このゾーン用の物理メモリー量を入力します。
    2. 「最大スワップ」フィールドに、スワップ領域として使用するために割り当てるメモリー量を入力します。
    3. 「ロックメモリー」フィールドにロックメモリー量を入力します。
    4. 「共有メモリー」フィールドに共有メモリー量を入力します。

ゾーンのメモリー割り当てを変更する

この手順は、ゾーンの作成時にメモリー要件を割り当てなかった場合や、ゾーンのメモリー要件を変更する場合に使用できます。

大域ゾーン用の物理メモリー、最大スワップ、ロックメモリー、共有メモリー、およびリソースプールを変更することもできます。

  1. Sun Management Center のメインウィンドウの左側の区画で、「Solaris コンテナを管理」を選択します。
  2. (省略可能)「ホストのルート」をクリックします。
  3. (省略可能) グループ名をクリックします。
  4. ホスト名をクリックします。
  5. リソースプール名をクリックします。
  6. ゾーン名をクリックします。
  7. 「プロパティー」タブをクリックします。
  8. このゾーンのメモリー割り当てを変更します。
    図 4 メモリー変更画面
    Solaris Container Manager のメモリー変更画面
    1. ゾーンに割り当てられている物理メモリー量を変更するには、「物理メモリー」フィールドに新たに整数値を入力します。
    2. スワップ領域として使用するメモリー割り当て量を変更するには、「最大スワップ」フィールドに新たに整数値を入力します。
    3. ロックメモリー量を変更するには、「ロックメモリー」フィールドに新たに整数値を入力します。
    4. 共有するメモリー量を変更するには、「共有メモリー」フィールドに新たに整数値を入力します。
  9. 「保存」ボタンをクリックします。

ユーザー属性の定義

ユーザー定義の属性は、新規ゾーンに固有の名前と値のペアで、これらはゾーンが再起動された場合にも保持されます。たとえば、ブランドゾーンでのオーディオデバイスの構成用の属性や、ゾーンを再起動した回数をカウントするための属性を作成する場合などが考えられます。

詳細については、zonecfg(1M) のマニュアルページを参照してください。

ユーザー属性を定義する

ユーザー属性は、ブランドゾーン用にのみ定義できます。

  1. 「新規ゾーン」ウィザードに移動します

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。

  2. 「ユーザー定義属性」の手順までウィザードを進めます。
  3. 構成する属性を入力するために、「新規」ボタンをクリックします。
  4. 属性の名前、値、型をそれぞれのフィールドに入力します。

詳細情報

本書に記載されている機能の詳細については、次のドキュメントを参照してください。

ゾーンに関する一般的な情報は、次のドキュメントを参照してください。


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